22年上半期の中古マンション市場
22年上半期の首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)中古住宅流通市場は全体的に堅調に推移しています。東日本不動産流通機構の調べによれば、中古マンション市場において、成約戸数は1万8285戸であり、21年上半期の過去最高水準より減少しましたが、平均成約価格は上昇傾向が続いています。中古戸建て住宅において、成約戸数は6992戸であり、半期別でみると、21年上半期の過去最高水準より減少したものの、比較的高い水準で推移しています。平均成約価格は4四半期連続上昇し、過去10年では最高値となりました。
22年上半期の首都圏中古マンションの成約戸数は1万8285戸であり、13年以降の上半期の成約戸数のみを見ると、21年上半期(2万1282戸)の過去最高水準より14.1%減少し、3番目に低い水準となりました。ちなみに、最も低い水準となったのは20年上半期(1万6499戸)で、2番目は14年上半期でした。
近年の月次の成約戸数の前年同期比をみると、13年には住宅需要が拡大してほぼ2桁代の上昇が続いたものの、14年になると鈍化し、消費税増税が実施された4月からはマイナスに転じて15年の3月までに続きましたが、4月からは再び上昇に転換しました。
16年以降、前年同期比は一進一退を繰り返しながらも毎月の成約戸数が3000戸を上回る月が多くみられ、19年3月に初めて4000戸以上に達しましたが、その後は依然として3000戸台前後で推移していました。20年は新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、外出自粛が強化されて休業した仲介業者も多く、4月と5月の成約戸数は1000戸台まで大幅に減少しましたが、経済活動再開に伴い、6月以降は3000戸台まで回復しました。21年上半期までには毎月の成約戸数が3000戸を上回りましたが、21年下半期以降は3000戸台前後で推移しました。
日本不動産研究所の22年6月時点の「不動研住宅価格指数)によると、首都圏は22年6月時点で112.02ポイントとなり、24ヶ月連続で上昇し、07年以降の最高値となりました。地域別では、東京都は124.01ポイント(前年同期比11.47ポイント上昇)となり、26ヶ月連続で上昇し、首都圏と同様に最高値となりました。神奈川県は102.00ポイント(同10.75ポイント上昇)、千葉県は86.82ポイント(同8.87ポイント上昇)、埼玉県では91.60ポイント(同10.10ポイント上昇)となり、すべてが最高値となりました。
ブログ:
皆の笑顔に我が笑顔あり
徳本 友一郎
- 所属会社:
- 株式会社スタイルシステム
- 所属会社のWEBSITE:
- http://www.style-system.net
- 保有資格:
- CFP(日本FP協会認定)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、 宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
- 著書:
- 初めての不動産購入で失敗しない17のチェックポイント
おすすめ記事
-
24.09.23不動産ニュース
-
24.09.16不動産ニュース
-
24.09.09不動産ニュース
-
24.09.02不動産ニュース
-
24.08.26不動産ニュース
-
24.08.05不動産ニュース