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家・住宅購入コラム

首都圏中古住宅流通動向

東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は7月11日、首都圏の中古住宅流通動向について公表しました。それによれば、直近6月の中古マンションは、成約件数が3003件となり、前年同月比7.9%減少しました。6ヶ月続けて前年の水準を下回りました。
成約の平均価格は4231万円(同12.8%上昇)となり、25ヶ月連続で前年同月を上回り高値圏が続いています。在庫件数は、3万7179件(同10.5%増)と二桁増えて5ヶ月連続で増加しています。前月比でも増えています。
エリア別に成約件数を見ると、東京23区は1326件(前年同月比1.3%増)と6ヶ月ぶりに前年同月を上回りました。一方、多摩は271件(同9.7%減)と4ヶ月連続で減っています。横浜・川崎市は502件(同17.4%減)、神奈川県他が197件(同15.5%減)と双方とも二桁減となり、6ヶ月続けての弱含み展開。埼玉県も前年同月比10.7%と大幅に減らして333件でした。千葉県も374件(同14.8%減)でした。コロナ禍で郊外に向かっていたと思われた需要は都心回帰の様相を見せています。
ただ、価格水準は全エリアで上がっています。1平米当たりの成約単価を見ると、横浜・川崎市、埼玉県、多摩はいずれも二桁上昇となっています。

中古戸建て住宅でも成約件数は1145件(前年同月比13.8%減)と6ヶ月連続で減らしました。成約価格は3822万円(同7.9%上昇)となり、価格は20ヶ月連続で前年同月を上回りました。在庫件数は1万2860件(同9.2%減)と25ヶ月続けて減らして品不足感を強めています。
エリア別に成約件数を見ると、東京23区は205件(前年同月比19.3%減)、多摩が168件(同11.1%減)、横浜・川崎市が142件(同29.7%減)、神奈川県他が133件(同22.7%減)、埼玉県が249件(同8.8%減)でした。千葉県のみ増加で248件(同3.8%増)と4ヶ月ぶりに強含みました。中古戸建ての引き合いは都心・郊外に関係なく弱まりました。
ただ、こちらも価格は全域で上がっています。東京23区の平均価格は6833万円(前年同月比14.0%上昇)と6ヶ月連続で上がりました。次いで平均価格が高いのは横浜・川崎市で4547万円(同5.2%上昇)でした。

徳本 友一郎

所属会社:
株式会社スタイルシステム
所属会社のWEBSITE:
http://www.style-system.net
保有資格:
CFP(日本FP協会認定)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、 宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
著書:
初めての不動産購入で失敗しない17のチェックポイント

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