主要都市圏別中古戸建て住宅の価格動向
不動産調査会社の東京カンテイは6月9日、主要都市圏別中古戸建住宅の価格動向(5月)をまとめました。
それによると、首都圏の平均価格は3704万円(前月比1.5%増)で反転上昇しました。
都県別に見ると、東京都は5395万円(同3.4%減)で2ヶ月連続の下落となりました。神奈川県は4205万円(同4.4%増)、千葉県は2552万円(同2.7%増)で、共に反転上昇となりました。埼玉県は2737万円(同1.7%減)で2ヶ月連続で下落しました。4月はすべての都県で下落していましたが、5月はやや持ち直しました。
近畿圏の平均価格は2661万円(同0.3%増)で、3ヶ月ぶりに反転上昇しました。主要府県では、大阪府は2962万円(同1.6%増)で上昇しましたが、兵庫県は2698万円(同6.5%減)で下落しました。京都府は3356万円(同21.3%増)で3ヶ月ぶりに大きく反転上昇となりました。
なお、愛知県の平均価格は2985万円(同0.2%減)で反転下落。中部圏(4県)全体では3694万円(同2.4%減)で3ヶ月連続の下落となりました。
三井住友信託銀行の「三井住友トラスト・資産のミライ研究所」は6月9日、「令和の住まいと住宅ローン事情」アンケート調査結果をまとめました。
20~69歳の1万人を対象に、22年1月に実施したものです。「単独ローン利用」と「ペアローン利用」の現状を聞いたところ、住宅ローンを利用して自宅を購入した人のうち、全年代では単独ローンが77%で、ペアローンは9%で、現状は単独ローンが多数派でした。
ペアローンとは、1つの物件に対して、一定の収入がある複数の人がそれぞれ住宅ローンを契約し、互いに連帯保証人になる借入方法のことです。
ただ、年代別に利用率を見ると、20代では、単独ローンの比率が7割で多数派であるものの、ペアローン利用も2割を占めました。これは全年代のペアローン利用比率と比べると2倍以上となります。
また、ローンをくんで住まいを購入した人に対して、ローン設定時の頭金(対物件価格比率)についても質問したところ、「頭金はゼロ」が24.3%となり、「頭金は1割」が19.7%で、44%の世帯が「頭金ゼロもしくは1割程度」で自宅を購入していることが分かりました。
特に30代では、「頭金ゼロ」と「頭金1割」の比率は合計で65.5%に上り、3分の2を占めました。
同研究所では、こうした背景として、「『物件価格は高止まりしていて、待っていても安くなりそうにない』『借り入れ金利が上昇する前にローンで自宅をこうにゅうしておきたい』『住宅ローン減税のメリットを利用したい』『頭金をためていると、いざローンを組んだ際の返済完了時が高齢になってしまう』など、各世帯での切実なニーズの現れと考えられる」としています。
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皆の笑顔に我が笑顔あり
徳本 友一郎
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- 株式会社スタイルシステム
- 所属会社のWEBSITE:
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- 保有資格:
- CFP(日本FP協会認定)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、 宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
- 著書:
- 初めての不動産購入で失敗しない17のチェックポイント
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