首都圏1~3月期の中古住宅流通動向
東日本不動産流通機構は4月19日、首都圏1~3月期の中古住宅流通動向をまとめました。それによれば、マンションの成約件数は9311件(前年同月比17.6%減)と大幅に落ち込みました。3期連続で1年前の同じ時期の水準を下回りました。新規登録件数は3万9400件でした。
平均成約価格は4110万円(同8.2%上昇)と38期連続で前年同期を上回りました。単価ベースでは、10.2%と2桁上昇となり、7期連続で上がっています。専有面積は1.8%減少しました。
地域別に成約件数を見ると、すべての地域で減少しており、横浜・川崎市と神奈川県他は20%台、その他の地域は10%台の減少率となりました。首都圏全体に占める成約比率は東京23区が42%と前期比で0.6ポイント拡大する一方、横浜・川崎市は16.9%と同0.1ポイント縮みました。
戸建て住宅の成約件数は3503件(前年同月比16.7%減)とこちらも大幅に減らしました。3期連続でぜんねんどうきを下回りました。新規の登録件数は1万1468件。平均成約価格は3681万円(同8.7%上昇)と強含みました。新規登録価格は4178万円となりました。
地域別の成約件数は、東京23区と球が20%台、その他の地域が10%台の減少率となりました。成約価格は全地域で上昇が続き、千葉県が9四半期、神奈川県他が8四半期、東京23区が7四半期、横浜・川崎市が6四半期、多摩と埼玉県が5四半期とそれぞれ前年同月期を上回りました。
また、東日本不動産流通機構(レインズ)は4月19日、2021年度(21年4月~22年3月)の中古住宅流通動向をまとめました。それによれば、マンションの成約件数は2年ぶりに前年度を上回り、6年連続で3万7000件台を維持しました。成約した物件価格は9年連続で上昇し、3900万円台となりました。新規登録件数は16万件台、1平米当たりの単価は66万円台でした。
戸建て住宅の成約件数は1万4000件台を維持し、4年連続で前年度を上回り、前年度に続き過去最高を更新しました。成約物件の価格は3年連続で上昇し、前年度から2桁上がり3500万円台でした。半面、成約物件の土地面積は3年ぶりに縮小し、建物面積も2年ぶりに縮みました。新規の登録件数は4万件台となり、価格は4000万円台となりました。
新築戸建て住宅は成約件数が4年ぶりに前年度を下回りました。成約価格は3年連続で上昇し、3900万円台となりました。新規登録件数は4万件台、価格は4100万円台でした。土地(100~200平米)は2年ぶりに成約件数が前年度を下回りました。1平米当たり単価は3年ぶりに上昇し、20万円台となりました。
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徳本 友一郎
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- CFP(日本FP協会認定)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、 宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
- 著書:
- 初めての不動産購入で失敗しない17のチェックポイント
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