4月の首都圏中古住宅市況

東日本不動産流通機構（レインズ）が首都圏の中古住宅市況をまとめました。それによれば、直近4月のマンション成約件数は3251件（前年同月比10.1％増）となり、11ヶ月連続で前年同月の水準を上回りました。成約価格は、平均5018万円（同11.9％上昇）で47ヶ月連続で上がり、1平米当たり単価は同48ヶ月連続の上昇でした。
新規登録件数は1万6902件（前年同月比2.1％減）と3月に続き前年同月を下回りました。在庫件数は4万6027件（同2.1％増）となり、27ヶ月連続で増えました。
地域別に成約件数をみると、東京23区は1515件（同19.0％増）と二桁増となり、11ヶ月連続で増加しました。多摩は297件（同3.8％増）で4ヵ月続けて増えました。横浜・川崎市も540件（同5.9％増）で3月に続き増加しました。神奈川県他は178件（同10.1％減）でした。
埼玉県は348件（同8.1％増）で5ヶ月連続、千葉県が373件（同2.2％増）で6ヶ月連続とそれぞれ増加しました。
地域別の成約価格は、すべて上昇しています。都区部は単価ベースで8.3％上昇し、20年5月から上昇が続いています。多摩は4.2％、横浜・川崎市が9.2％、神奈川県他が4.6％、埼玉県が4.9％、千葉県が11.3％の上昇率でした。

戸建て住宅の成約件数は、1223件（前年同月比14.2％増）と5ヶ月連続で増加しました。成約価格は4035万円（同4.4％増）となり、3ヶ月連続で前年同月を上回りました。
新規登録件数は6317件（前年同月比11.6％増）となり、16ヶ月連続で1年前の同じ月の水準を上回り、前月比でも増加しました。在庫件数は2万1520件（同26.1％増）と大幅な増加でした。在庫件数は昨年4月から30％超の大幅増が続き、3月と4月は20％台後半にやや減少しましたが、高水準の在庫の積み上がりが続いています。
地域別の成約件数は、都区部が231件（前年同月比15.5％増）となり、4ヶ月連続で増加しました。多摩も157件（同11.3％増）と5ヶ月連続で増加しました。横浜・川崎市は190件（同15.2％増）、神奈川県他が152件（同12.6％増）、埼玉県が246件（同16.0％増）、千葉県が247件（同13.3％増）となり、全地域が二桁の上昇率となりました。
地域別の成約価格を見ると、都区部と神奈川県他が上昇したのみで残りは下落となりました。東京23区の価格は7014万円（同15.0％上昇）となり、神奈川県他が4002万円（同10.0％上昇）でした。