2023年度の首都圏の不動産流通動向

不動産ニュース
24.07.15

東日本不動産流通機構（レインズ）は4月18日、2023年度（23年4月～24年3月）の首都圏（1都3県）の不動産流通動向をまとめました。
それによれば、中古マンションを見ると、成約件数は3万6595件（前年度比3.4％増）と2年ぶりに前年度を上回りました。地域別にみると、神奈川県他を覗いて前年度を上回りました。
成約価格は平均4000万円（同8.2％上昇）で11年連続で上昇し、1平米単価ベースでも11年連続で上がりました。過去11年間での上昇率は単価ベースで91.8％に達します。全地域で前年度を上回りました。価格帯別でみると、3000万円以上の成約件数が増加し、5000万円以上の物件が全体に占める比率が拡大しています。成約物件の平均専有面積は63.80平米（前年度比0.7％拡大）と3年ぶりに拡大しました。平均築年数は23.80年（同0.32年増）と経年化が進んでいます。
新規登録物件数は19万6431件（同8.4％増）となり、すべての都県地域で前年度を上回りました。新規登録の平均価格は4157万円（同2.4％上昇）でした。こちらも全地域で前年度を上回りました。

中古戸建て住宅は、成約件数が1万3160件（前年度比0.2％増）とほぼ横ばいながら2年ぶりに増加しました。東京23区と都下で前年度を上回りました。
成約価格は平均3873万円（同1.9％上昇）と5年連続で前年度を上回りました。東京23区、都下、神奈川県他を除いて前年度を上回りました。価格帯別でみると、5000万～7000万円、1億円以上で成約件数が増加し、同価格帯で成約数全体に占める比率が拡大しています。
平均の土地面積は前年度比1.7％縮小し、142.74平米でした。平均の築年数は21.74年で前年度から0.22年増と経年化が進みました。
新規登録件数は、6万8348件（同25.0％増）となり、全地域で増加しており、千葉県と神奈川県他の増加率は3割超でした。新規登録の平均価格は4281万円（同2.6％下落）となりました。