家を買って後悔・・・|理由と対策、チェックポイントを徹底解説
マイホームは「人生で最も大きな買い物」と言われています。
しかし「家なんて買うんじゃなかった」と後悔する人は少なくありません。
この記事では、家の購入で後悔しないために、以下を解説します。
・家の購入で後悔したポイント
・後悔しないためのポイント
・家を購入するメリット
・困ったときの相談先
ポイントを押さえて、納得のいくマイホームを手に入れましょう。
「家なんて買うんじゃなかった」と後悔したポイント
家の購入後に「家なんて買うんじゃなかった」と後悔する人は少なくありません。
はじめに、実際に家を購入した人の後悔ポイントを紹介します。
家の近所でトラブルが起きた
家の近所でトラブルが起きたことで「家なんて買うんじゃなかった」と後悔するケースはよく見られます。一度家を買ってしまうとなかなか引っ越せないため、長い間悩まされることになります。
ご近所トラブルの原因として挙げられるのは、以下のようなものです。
・騒音問題
・ゴミの捨て方
・敷地・境界問題
・人間関係
子どもがいる場合は、子どもの友達付き合いで悩むケースもあります。家を買う前に確認すれば避けられる問題もありますが、巻き込まれてしまうことも多く、防ぎようがありません。
間取りや部屋の大きさに不満がある
間取りや部屋の大きさも、後悔する人が多いポイントの1つです。
実際に住み始めてから出てくる不満には、以下のようなものがあります。
・洗濯機を置く脱衣所とベランダが離れており、洗濯が大変
・リビングの真上に子ども部屋やトイレを作ってしまい、音が気になる
・部屋を必要以上に広くしてしまい、掃除が大変
間取りや部屋の大きさは簡単には変えられないため、お金をかけてリフォームするか、我慢しなければなりません。
土地が災害に弱かった
家が建っている土地が災害に弱く、被害が出てから後悔する人は少なくありません。
地震や台風などの災害が多い日本では、どこに住んでいても被災する可能性があります。
災害時に起こりうる被害は、以下のとおりです。
・地震による液状化で家が傾く
・津波や川の増水で家が浸水したり、流されたりする
・土砂崩れに家が巻き込まれる
災害に弱い土地に建つ家を購入した場合、危険が迫るたびに避難しなければならないため大変です。
家庭環境の変化で後悔
家庭環境の変化で、家の購入を後悔する場合もあります。
よく見られるケースは、以下のとおりです。
・子どもが増えたため、1つしかない子ども部屋を無理やり仕切ることになった
・介護が必要になり、部屋が足りなくなってしまった
家の購入時に思い描いていたライフプランが崩れる可能性は、ゼロではありません。とくに住宅ローンが残っている場合、身動きが取りづらいため、後悔につながってしまいます。
ハウスメーカー選びで後悔した
家づくりのパートナーであるハウスメーカーは、選び方によっては後悔につながります。
よく見られる後悔は、以下のとおりです。
・理想の家と、ハウスメーカーの得意分野が異なっていた
・ほかのメーカーならできる工事ができなかった
・家を建てたあとのメンテナンスが雑だった
さらに担当者との相性が悪いと、認識の違いから思わぬトラブルが起きたり、ストレスを抱えたりする可能性もあります。
住宅ローンをもっと考えて組めばよかった
住宅ローンは借り入れ額が大きいため、後悔が生まれやすいです。
「もっと考えて組めばよかった」と後悔する理由としては、以下が挙げられます。
・夫婦合算の収入でローンを組んでいたが、妊娠・出産で妻の収入が少なくなった
・子どもの養育費や学費が想像以上にかかる
・返済期間を長く設定したため、定年後の返済に困ってしまう
住宅ローンによって生活が苦しくなったり、返済に困ったりしてから後悔する人は少なくありません。
図面と完成のイメージが異なっていた
実際に完成した家が、図面から想像していた完成イメージと異なっており、後悔する人もいます。
とくに家の広さや色合いにおいて、以下のような思いを抱きやすいです。
・想像より狭く、家具や家電を置くと窮屈に感じる
・色見本では素敵な色だったが、壁一面に広がると印象が変わる
・壁紙の色は気に入っているが、ドアや家具の色との相性が悪い
図面や写真、色見本だけで家づくりを進めると、イメージとの差が生まれやすくなります。
今よりいい家を見つけた
家を買った直後に、いい家が見つかることもあります。
以下のような状態で家を購入すると、今よりいい家が見つかった際に後悔が生まれやすいです。
・家を買う時期を急いでしまった
・購入前の不満や不安をそのままにしてしまった
・「周りの人が家を買っているから」「年齢的にそろそろ…」と流されてしまった
家を購入するタイミングや、家の条件が最適でなかった場合、後悔する場面が多くなります。
想像以上に老朽化していた
中古住宅の購入では、想像以上に老朽化していて後悔するケースも見られます。
老朽化が進んでいる場合、耐震補強などの工事をすぐに行わなければなりません。
基礎部分の状態によっては、雨漏りやシロアリの対策も必要です。
修繕費用やメンテナンス費用を考えると、新築を購入したほうが安く済むケースもあります。
転勤で家を手放すことになった
転勤によって購入したばかりの家を手放すことになり、後悔する人もいます。
小さい子どもがいる家庭の場合は「将来的に転校させるよりも、今のうちに家族全員で引っ越す」という選択をするケースが多いです。しかし家を購入した際の労力や時間、多額の住宅ローンを考えると、後悔が大きくなってしまいます。
家を手放す場合、買い手を見つける必要があるため、手間もかかります。
離婚することになった
離婚することになり、家を購入したことを後悔する人も少なくありません。
どちらかが家に住み続ける場合は、所有者や住宅ローンの支払い方法を変更する必要があります。家を売却する場合、売却によって得たお金の分配や、売却方法をめぐってトラブルが起きるケースもあります。
夫婦の収入を合算して借り入れる「ペアローン」を利用している場合、離婚後にどちらか一方の名義に変更することはできません。売却によってローンを完済する、もしくはローンを借り換えるなど、離婚後のローン返済について夫婦で話し合う必要があります。
子どもの進学先が希望と異なっていた
家が建っている学区によっては、子供の進学先が希望と異なってしまい、後悔するケースがあります。
後悔するポイントとしては、以下のとおりです。
・学区内にある学校の評判が悪かった
・もともと行きたかった学校に合格したが、アクセスが悪い
学校に通うのは数年間ですが、家の購入によって身動きが取れない不自由さを感じる人は少なくありません。
家の購入を後悔しないためのポイント
家の購入を後悔しないためには、事前の準備が大切です。
この章では、家を購入する際に気をつけるべきポイントを紹介します。
建設予定地の近所を調べておく
家を建築する土地や、購入する家が決まったら、近所を調べておきましょう。
調べておきたいポイントは、以下のとおりです。
・駅までの距離
・近くの道路の交通量
・スーパーや病院など、生活に必要な施設の有無
・近所の家の様子
不動産会社やハウスメーカーの担当者に聞くこともできますが、実際に足を運んで生活をイメージしてみてください。通勤や通学で使う道は実際に歩き、人通りや明るさなどを確認しましょう。
住宅展示場を内見して間取りを確かめる
住宅展示場にあるモデルハウスを内見して、実際の間取りを確かめるのも大切です。図面やイメージ写真だけでは、部屋の大きさなどを具体的にイメージすることができません。
住宅展示場には、さまざまなメーカーが建てたモデルハウスが並んでいるため、理想の家のイメージも湧きやすくなります。
壁の中や床下の構造を見やすく展示してあるモデルハウスも多く、住宅への理解も高まります。
過去の災害情報や、ハザードマップを見る
購入予定の家が建っている土地や、これから家を建てる土地で、過去に起きた災害の情報を確認しておきましょう。
国土交通省が運営している「ハザードマップ」には、過去の災害を基にした、災害時の被害想定が記載されています。
災害情報を確認しておけば、リスクが少ない土地を選んだり、適切な対策を施した家を建てたりすることが可能です。災害時の避難場所のマップを公開している市区町村もあるため、あわせて確認しておいてください。
家を貸すことや売却することも考えておく
購入した家は資産になるため、将来的に賃貸物件として運用したり、売却したりすることも考えておきましょう。
賃貸や売却を考えると、以下のポイントを押さえた家が望ましいです。
・交通の便が良い
・劣化への対策がされている
・間取りやデザインがシンプル
「理想の家」と「賃貸や売却を考えた家」のバランスを取ることが大切です。
ハウスメーカーを比較検討する
ハウスメーカーを選ぶ際には、以下の方法で複数社を比較検討しましょう。
・資料を取り寄せる
・住宅展示場に行く
・営業担当者から話を聞く
・見積もりを出してもらう
ハウスメーカーによって、家の購入後の満足度は大きく変わります。予算内で理想を叶えてくれるハウスメーカーを選ぶことが大切です。
家の購入後も付き合いが続くため、担当者との相性も重要視してください。
無理のない予算を考える
無理のない予算を考えることも大切です。
家を購入しても、以下の費用は残るようにしておきましょう。
・新居への引っ越し費用
・怪我や病気などに備えた生活予備費
・将来のための貯蓄
住宅ローンを利用する際には、以下のような点も重要です。
・無理なく返済できる金額を借り入れる
・退職前に完済できるような返済期間を設定する
「家を買ってよかった」と感じるメリット
家の購入には後悔するポイントが多くありますが、メリットもあります。
この章では「家を買ってよかった」と感じるメリットについて紹介します。
資産になる
多くの人が家の購入を考える理由として、資産になるというメリットが挙げられます。
ローンを完済すると、老後に住む家の心配も不要です。
購入した家には、以下のような活用方法もあります。
・賃貸物件として運用する
・売却する
・子どもに相続する
住宅ローン控除で節税につながる
家を購入し、一定の要件に当てはまれば「住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)」を受けられます。
住宅ローン控除は、所得税の一定額が控除される制度です。基本的に、年末時点における住宅ローン残高の0.7%の額が、13年間控除されます。
住宅ローン控除は、数ある控除のなかでも節税効果が高いと言われています。
家族の幸福度や社会的信用が上がる
家族の幸福度や、社会的信用が上がるのも、家の購入におけるメリットの1つです。
「家族が安心して幸せに暮らすために、家を購入したい」と考える人は少なくありません。
また「持ち家がある」というだけで、以下の理由から社会的信用が上がります。
・家を買えるだけの収入がある
・手堅い人物だと思われる
後悔する前にお金のプロに相談しよう
家の購入を後悔しないためには、プロに相談することも大切です。
この章では、家の購入やお金に関する相談先について解説します。
ファイナンシャルプランナーに相談しよう
家を購入する際には、ファイナンシャルプランナーに相談しましょう。ファイナンシャルプランナーは保険や年金、資産運用のイメージが強いかもしれませんが、不動産も専門分野の1つです。
お金のプロであるファイナンシャルプランナーは、家を購入する際のお金に関する不安を解消してくれます。
ライフコンシェルジュ相談カウンターを活用しよう
「家の購入について知りたい」という場合は、ライフコンシェルジュ相談カウンターの活用もおすすめです。
家の購入に関する疑問や不安について、レジデンシャルアドバイザーが相談に乗ってくれます。レジデンシャルアドバイザーは、ファイナンシャルプランナーと宅地建物取引士の資格を持つ心強い存在です。
ライフコンシェルジュ相談カウンターへの相談は無料です。1人で悩まず、気軽に相談しましょう。
詳しくはこちらからご確認ください。
まとめ
マイホームは、なるべく後悔したくないものです。
後悔しやすいポイントを頭に入れておき、準備には万全の注意を払いましょう。この記事で解説した「後悔しないためのポイント」も参考にしてください。
家の購入には、多くのメリットがあります。ファイナンシャルプランナーなどのプロにも相談しながら、それぞれの家庭に適した家を購入することが大切です。
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