マンション購入と結婚・出産に関する調査
不動産流通経営協会(FRK)は「マンション購入と結婚・出産に関する調査」を初めて実施し、11月8日に調査結果を発表しました。
それによれば、収入・貯蓄面で特に20代の若者は他世代に比べて金額面で制約が多いことから購入者の2割程度が50平米未満の物件を選んでいるとしました。他方でマンション購入と結婚・出産の関係で見ると、50平米以上のマンション購入者が最も結婚・出産を経験していることが多いことも分かりました。ただ、8割は結婚後に購入していることから、購入後に結婚した人が占める割合は50平米未満が多いです。
こうした調査結果を受けてFRKでは、住宅ローン減税の最低床面積要件の緩和を中古住宅でも新築同様(40平米)に拡充することが若年層の結婚と出産に好影響を与えるとみています。購入希望者の約半数は、50平米未満の物件に減税措置が適用された場合に購入意向が増すと同時に20代では約8割がその意向を示しているとしました。
住み替えのタイミングでは、「結婚と同時かその前後」(27.8%)と最も多く、「転勤したとき」(14.1%)と「賃貸住宅の更新時」(13.9%)などが続きました。
とりわけ20代を見ると、賃貸物件に引っ越しした人の婚姻率が54.6%に対し、マンション購入者は50平米未満・以上とも70%程度と購入が結婚の可能性を高めていると分析しています。出産率も同様で購入のほうが賃貸よりも高く、子供の平均人数は賃貸が0.5人に対し、マンション購入で50平米未満が0.9人、50平米以上が1.0人でした。20代ではマンション購入した後のほうが結婚・出産につながりやすいとみます。
20代の場合は、広さはあまり関係なく「若いうちにマンションを購入することで結婚・出産につながる可能性が高い」(FRK)。
経済的な面で見れば、年収が400万円未満の場合、マンション購入者のほうが結婚・出産率が高くなる可能性があるとしました。年収ベースでは賃貸へ引っ越す人も50平米未満のマンション購入者もあまり差が見られないものの、金融資産ベースでは50平米未満のほうが180万円ほど上回っています。
同調査は、全国の28歳以上55歳以下の男女を対象にインターネットで行い、2912サンプルを回収しました。
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皆の笑顔に我が笑顔あり
徳本 友一郎
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- CFP(日本FP協会認定)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、 宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
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- 初めての不動産購入で失敗しない17のチェックポイント
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