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家・住宅購入コラム

7月度首都圏新築分譲マンション市場動向

不動産経済研究所は8月17日、7月度の首都圏新築分譲マンション市場動向を公表しました。供給戸数は2591戸(前年同月比14.2%増、前月比35.9%増)で、前年同月比は9ヶ月ぶりの増加となりました。また、価格は戸当たり平均価格(以下、戸当たり)が9940万円(前年同月比55.8%上昇)、1平米当たり単価(以下、平米単価)は144.9万円(同50.6%上昇)で、ともに5ヶ月連続上昇となっています。
供給、価格のいずれについても、東京23区内で「HARUMI FRAG(晴海フラッグ)」(東京都中央区)のタワー棟など、戸数規模・価格とも高水準の物件が発売された影響が大きいとみられます。エリア別の供給戸数と価格を見ると、東京23区は1542戸(同49.3%増)で、戸当たりが1憶3340万円(同84.8%上昇)、平米単価が191.7万円(同70.4%上昇)となっており、首都圏平均を大きく押し上げています。
そのほかのエリアでは、東京都下で戸数が大幅に増加し、戸当たり・平米単価とも約1割の上昇。千葉県も戸数は大幅増ながら、価格は戸当たりがやや下落、平米単価は微増となりました。これらに対し、神奈川県と埼玉県はいずれも供給戸数が前年同月比で半減しました。価格も神奈川県は前年同月をやや下回り、埼玉県は戸当たりが2割超、平米単価が1割超下落しました。
超高層物件の契約率(88.2%)が良好だったことなどから、全体の初月契約率は74.8%(同14.1ポイント上昇)で、2ヶ月ぶりに販売好調の目安とされる70%台に乗せました。在庫数は4850戸(前月比101戸減)。8月の供給戸数について同社は前年同月比約340戸増加の1500戸程度を見込んでいます。

近畿圏の7月度新築分譲マンション市場動向は、供給戸数が837戸(前年同月比39.1%減、前月比39.5%減)で、2ヶ月ぶりの前年同月比減少でした。価格は、戸当たりが5188万円(前年同月比4.1%上昇)で2ヶ月ぶりに上昇し、平米単価は80.7万円(同4.8%上昇)で2ヶ月連続の上昇となりました。

徳本 友一郎

所属会社:
株式会社スタイルシステム
所属会社のWEBSITE:
http://www.style-system.net
保有資格:
CFP(日本FP協会認定)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、 宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
著書:
初めての不動産購入で失敗しない17のチェックポイント

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