21年4～6月期の首都圏流通動向

東日本不動産流通機構（東日本レインズ）は7月19日、21年4～6月期の首都圏流通動向をまとめました。首都圏の中古マンションの成約件数は9987件で、前年比プラス55.4％の大幅増となり、4期連続で前年を上回り、4～6月期の件数としては90年5月の同機構発足以降、過去最高となりました。前年はコロナ禍で減少しており、その反動もありました。
成約価格については、平米単価は4期連続、成約価格は35期連続で前年を上回りました。

【中古マンション】
成約件数を都県・区域別に見ると、すべての地域が5割以上の大幅増でした。東京都区部は4064件（同51.1％増）で3期連続増加。東京都多摩は977件で、同57.6％増となり、4期連続の増加。神奈川県横浜市・川崎市は1804件で同64.6％増となり、4期連続の増加でした。神奈川県他は705件で同57.0％増となり、4期連続の増加でした。埼玉県は1210件（同54.3％増）で、4期連続の増加。千葉県は1227県（同55.3％増）で4期連続のプラスでした。
平均成約価格は3837万円で同13.2％上昇。平米当たりの単価は59.04万円で同12.5％の上昇となりました。
平米単価を都県・区域別に見ると、すべての地域が上昇しました。東京都区部は90.86万円で同16.5％プラスの二桁上昇。34期連続で前年を上回りました。東京都多摩は43.18万円で同4.0％上昇。7期連続で前年を上回りました。神奈川県横浜市・川崎市は50.30万円で同6.3％上昇となり、4ヶ月連続で前年を上回りました。神奈川県他は33.53万円で同7.4％上昇しました。埼玉県は35.60万円で同プラス13.0％と二桁上昇となり、4ヶ月連続で前年を上回りました。千葉県は32.22万円でプラス18.0％となり、二桁上昇。4ヶ月連続で前年を上回りました。

【中古戸建て】
中古戸建ての成約件数は4086件で同プラス57.0％の大幅増となり、4期連続で増加しました。中古マンション同様、4～6月期としては過去最高となりました。
都県・区域別では、すべての地域で30％を超える増加でした。東京都区部は700件で同92.8％増となり、4期連続で前年を上回りました。東京都多摩は571件で同60.8％増となり、4期連続で前年を上回りました。
神奈川県横浜市・川崎市は598件で同49.9％増となり、4期連続で前年を上回りました。神奈川県他は538件で同53.7％増となり、4期連続で前年を上回りました。埼玉県は872件（同58.3％増）、千葉県は807件（同38.2％増）でいずれも4期連続の上昇でした。
平均成約価格は3393万円（同19.8％上昇）で二桁上昇となり、4期連続で前年を上回りました。
都県・区域別では、すべての地域が上昇しました。東京都区部は5904万円（同19.4％上昇）と二桁上昇で、4期連続の上昇。東京都多摩は3372万円（同8.8％上昇）となりました。
神奈川県横浜市・川崎市は4102万円と同14.0％の二桁上昇で、3期連続で前年を上回りました。神奈川県他は2873万円で同プラス10.5％の二桁上昇となり、5期連続で前年を上回りました。埼玉県（2341万円、同21.3％上昇）は二桁上昇となりました。千葉県は2188万円で同プラス19.9％と二桁上昇となり、6期連続で前年を上回りました。