リフォームの相場費用はいくら?項目内容別に徹底解説!
リフォームをすることで、新築よりも費用を抑えながらより良い住環境が実現します。
しかし、リフォームは小規模なものから大規模なものもあり、リフォームをする箇所や使用する素材・商品によって価格が大きく変動するため、慎重に検討しなければなりません。
本記事では、リフォーム項目別の予算の目安や、リフォームのメリット、リフォーム会社の選び方や、費用の抑え方について解説します。
リフォームを検討中の方や、リフォームの予算について知りたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
リフォームとは?
リフォームとは、家や建物を改善するための修理や変更のことです。
屋根や外壁の修理、水回りの改善、間取りの変更、断熱性能の改善など、家の機能性や耐久性を改善したり、生活の変化に合わせて変更したりすることを指します。
また、家族が増えたときに部屋を増やすための改装もリフォームに含まれます。
リフォームをすることで、生活をより安全かつ快適にできるのです。
リフォームの相場費用
リフォームは、補修する箇所や内容によって料金相場が異なります。
リフォームの主な内容は、下記の通りです。
・キッチンリフォーム
・トイレリフォーム
・お風呂リフォーム
・洗面台リフォーム
・ガス給湯器リフォーム
・壁紙・クロス張替え
・床貼り替え
それぞれの費用相場を解説します。
キッチンリフォーム
キッチンリフォームの内容別の工事費用相場は、下記の通りです。
・コンロ交換:3万円
・レンジフード部品交換:3万円
・食洗機の設置:5万円
・ビルトインオーブンの設置:10万円
・アイランドキッチンに変更:100〜300万円(本体代含む)
・配管工事を含むレイアウト変更:150万円
キッチンのリフォームは、局所的な部品の交換から、キッチンそのものの取り替えまで、リフォームの規模が幅広く、費用の多寡も変わります。
コンロやレンジフードの交換は、本体代と工賃を含め5万円以内におさまることも多いですが、キッチンそのもののレイアウトを変更したりする工事は100万円以上かかる傾向が強いです。
また、システムキッチンに関しては、機能や素材のグレードによって値段が大きく違うため、本体代だけで100万円以上かかるため、予算内で希望に合う商品を慎重に選びましょう。
トイレリフォーム
トイレリフォームの内容別の工事費用相場は、下記の通りです。
・トイレ交換:10〜50万円(本体代含む)
・床の貼り替え:3万円
・壁紙の貼り替え:5万円
トイレのリフォームは、比較的安価にできることが多いです。
トイレ本体を選ぶ際は、下記のポイントを重視しましょう。
・タンク付きorタンクレスorシステムトイレ
・ウォシュレット
・暖房便座
・蓋のオート開閉
・瞬間脱臭機能
・節水機能
・自動掃除機能
・フチなし便座
トイレのタイプや機能の有無によって、金額に大きな差が出ます。
また、トイレ本体だけでなく、壁紙や床材の選択によっても費用が変わります。トイレ壁紙の種類は、防水性や防汚性を持つもの、長持ちするもの、デザイン性を重視したものなど多岐にわたります。
さらに、トイレの位置を変えたり、間取りを変えたりする場合は、排水管の移設や新設が必要となり、工事費用が大きく上がるため注意が必要です。
トイレは家族全員で使うものであるため、ライフスタイルや予算、家族構成に合わせて、最適なプランを選ぶことが重要です。
お風呂リフォーム
トイレリフォームの内容別の工事費用相場は、下記の通りです。
・手すり設置:5万円
・ドア交換:10万円
・内装の交換・補修:20万円
・バスタブ交換:15〜50万円
・給湯器交換:20〜50万円
・ユニットバス交換:100万円前後
・在来浴室交換:50〜150万円
・増築:100〜300万円
お風呂のリフォームは、単純な部品の取り替えから、内装の一新、さらにはユニットバスや在来浴室への交換など、内容によって金額が大きく変わります。
お風呂の設備が古かったり、高齢者がいるご家庭は、お風呂のリフォームの需要が増す傾向が強いです。
ユニットバスの交換や在来浴室へのリフォームは一般的に100万円以上かかり、時間とコストがかかるリフォームです。
しかし、最新の設備や機能を取り入れることができ、長期的な視点でメリットのあるリフォームと言えるでしょう。
一方で、バスタブや給湯器の交換は、比較的コストを抑えながら、お風呂の利便性や快適性を向上させられます。
洗面台リフォーム
洗面台リフォームの内容別の工事費用相場は、下記の通りです。
・洗面台交換:10〜50万円
・鏡のくもり止め加工:3,000円〜1万円
・洗面所の壁紙貼り替え:5万円
・洗面所の床の貼り替え:5万円
洗面台リフォームは、収納機能や節水機能、美観性などを兼ね備えた商品が多く、ライフスタイルや好みに合わせて選びましょう。
また、洗面所の壁紙や床の貼り替えも、空間の印象を大きく変えることができるため、人気のあるリフォームです。
洗面所は湿度が高くなりがちのため、壁や床材は防水性や耐久性が高い素材を選ぶようにしましょう。
ガス給湯器リフォーム
ガス給湯器リフォームの内容別の工事費用相場は、下記の通りです。
・壁掛けタイプガス給湯器交換:5〜30万円
・床置きタイプガス給湯器交換:10〜30万円
ガス給湯器のリフォームは、家庭での生活の快適さを大きく向上させることができます。
ガス給湯器を選ぶポイントは、下記の通りです。
・壁掛けor床置き
・燃費
・号数(大きさ)
・追い焚き機能
壁掛けタイプのガス給湯器は、スペースの節約に効果的です。一方で、床置きタイプのガス給湯器は、大容量の給湯が可能であり、大家族や大きな風呂を頻繁に利用する家庭に適しています。
どちらのタイプも、節水機能やリモートコントロール機能、自動保温機能など、機種によって機能に差があるため、家族の生活スタイルやニーズに合わせて選びましょう。
壁紙・クロス張替え
壁紙・クロス張替えの内容別の工事費用相場は、下記の通りです。
・6帖:5万円
・8帖:6万円
・10帖:6〜7万円
・12帖:7万円
・15帖:8万円
・20帖:9〜10万円
壁紙やクロスの張り替えは、部屋の印象を大きく変え、新鮮な気分にさせてくれるリフォームです。
リフォームの費用は、部屋の広さによって張替えに必要な工事費用が変わります。また、ハイグレードな壁紙を使えば、さらに費用が加算される仕組みです。
昨今では、クロス張り替えのDIYキットも存在するため、予算や部屋のイメージを考慮しながらリフォームの計画を立てましょう。
床貼り替え
床貼り替えの内容別の工事費用相場は、下記の通りです。
・フローリング(8畳):10〜30万円
・クッションフロア(8畳):5〜10万円
・畳(8畳):10〜30万円
・フロアタイル(8畳):5〜10万円
床の貼り替えリフォームは、床材によっても部屋の雰囲気がガラリと変わるだけでなく、足触りや清掃のしやすさなど、日々の生活に影響を与えます。
床の貼り替えに必要な工事費用は、選ぶ床材により大きく変動するため、部屋のイメージに沿って最適な床材を選びましょう。
リフォーム前の床の状態によっては補修が必要な場合もあり、追加費用が発生することもあるため、必ず見積もりを取ってもらいましょう。
リフォームを行うメリット
リフォームをするメリットは、下記の通りです。
・家を変える必要がない
・工事期間も比較的短い
・費用を安く抑えられることもある
それぞれ詳しく解説します。
家を変える必要がない
リフォームをすれば、家が古くなって住みづらくなったり、家族構成が変わったりしても家を建て直す必要はありません。
新築を建てるとなると、土地の選定から建築設計、申請手続き、建設工事といった多くのステップを踏まなければなりません。
しかし、家をリフォームすることで、引越しや建て替えをすることなく、既存の住まいをより快適な状態で暮らせるようになります。
特に愛着のある家や、地域とのつながりを大切にしたい場合には、新築よりもリフォームがおすすめです。
工事期間も比較的短い
リフォームの工事期間は、作業内容にもよりますが、一部屋の改修であれば数日から数週間、大規模な改修であっても数ヶ月程度であるため、期間が短く済みます。
対して、新築住宅を建てる場合、設計から施工までに数ヶ月から1年以上の時間がかかることもあります。
工事期間が短いことは住宅を空ける期間も短くすることができ、一時的な転居や長期間の外泊を避けられるのもメリットです。
リフォームは工事範囲を限定できるため、全体を一度に行う新築工事と比べて生活への影響を最小限に抑え、生活を続けられます。
費用を安く抑えられることもある
リフォームは部分的に行うことも可能なため、予算に合わせて計画できるのもメリットのひとつです。
新築住宅の建設は、土地代、建築費用、設計費、各種手数料など、多額の費用が必要となります。
とはいえ、リフォーム費用は作業内容や範囲、使用する材料などにより大きく変わるため、すべてのリフォームが安く済むわけではありません。
例えば、一部屋の内装改修ならば数十万円から数百万円、大規模な改築や増築であれば数百万円から数千万円となる場合もあります。
新築のように全体を一新するのではなく、部分的な改善や機能の追加を行うことで、費用を安く抑えられます。
そのため、予算に応じて段階的にリフォームを進めることができるのも、リフォームのメリットであり醍醐味でもあります。
リフォーム費用を安くする方法は?
リフォーム費用を安く抑える方法は、下記の通りです。
・しっかりとリフォームプランを立てる
・相見積もりを取る
・補助金や助成金を利用する
・素材や商品のグレードを下げる
・自分でできることはDIYする
リフォームは、小規模かつ少額でできるものから、家の基礎から行う大規模なものもあるため、しっかりとリフォームプランを立てることが重要です。
入念な計画を立てて複数社に相見積もりを取ることで、追加の工事やオプション費用の発生を防ぐことができます。
また、住宅を省エネ化したり長期優良住宅に改築する場合は自治体から補助金が出ることもあるため、事前にお住まいの自治体に問い合わせをしましょう。
リフォームは、使用する素材や商品によって金額に大きな差が出ます。
そのため、自分でDIYできる箇所は自身でリフォームしつつ、こだわりのある箇所や素人では難しいリフォームはプロに任せるなどの工夫をすれば、費用を安く抑えられます。
リフォーム会社の正しい選び方
どのリフォーム会社を選ぶかによって、リフォームの費用や完成イメージが異なる可能性があります。
最適なリフォーム会社を選ぶポイントは、下記の通りです。
・施工実績や評判はどうか
・予算に合うか
・エリア対応しているか
・提案力はあるか
・リフォーム後のアフターサポートはあるか
リフォーム会社によってはアフターサポートに対応していなかったり、費用を釣り上げるためにハイグレードな素材を提案してくる会社もあります。
そのため、リフォーム会社を選定する際は、エリア内で誠意のある対応をしてくれるリフォーム会社を選ぶことが重要です。
また、リフォームをする際は、複数社に見積もりを出し、金額を比較しながら信用できるリフォーム会社を選定しましょう。
リフォームをするならFPへの相談も重要
大規模なリフォームを行う際は、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談しましょう。
FPとは、ライフスタイルやライフプラン、金融状況に合わせた最適な金融計画を立案し、アドバイスを提供する専門家のことです。
FPに相談するメリットは、下記の通りです。
・家を建てるために必要な費用の全体像を把握できる
・家計の収支を把握できる
・最適な住宅ローンを提案してくれる
住宅のリフォームを行う際には、その費用やローン、さらにはその後の生活設計など、多くの金融面での検討が必要となります。
リフォームに必要な費用をどのように調達するか、自己資金をどれくらい用意すべきか、ローンを組む場合の返済プランはどうすべきか、といった具体的なアドバイスを受けることができます。
また、大規模なリフォームを行う場合は数百万単位になることもあるため、リフォーム後に家計を圧迫しないような資金計画を建てることが必要です。
FPに相談することで、リフォーム後の家計のバランスを考慮しつつ、金銭的なリスク管理ができます。
リフォーム費用|まとめ
本記事では、リフォーム項目別の予算の目安や、リフォームのメリット、リフォーム会社の選び方や、費用の抑え方について解説しました。
リフォームは事前の完成イメージや予算のプランによって、出来上がりや費用に大きな差が生まれます。
リフォームを成功させるためにも、事前に適切な予算を決めておき、信頼できるリフォーム会社を選定しましょう。
ぜひ本記事を参考にして、リフォームプランの作成やリフォーム会社選びに役立ててください。
ブログ:
皆の笑顔に我が笑顔あり
徳本 友一郎
- 所属会社:
- 株式会社スタイルシステム
- 所属会社のWEBSITE:
- http://www.style-system.net
- 保有資格:
- CFP(日本FP協会認定)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、 宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
- 著書:
- 初めての不動産購入で失敗しない17のチェックポイント
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