首都圏の中古住宅流通動向
東日本不動産流通機構(レインズ)は4月10日、首都圏の中古住宅流通動向を発表しました。それによると、直近3月の中古マンションの成約件数は3442件(前年同月比1.1%増)と2ヶ月連続で増加しました。成約価格は平均4441万円(同6.8%上昇)と34ヶ月連続で前年同月を上回りました。
ただ、在庫件数も増加が続き、4万5125件(前年同月比19.8%増)と2割弱の増加となり、14ヶ月連続で増加しています。
地域別に成約数を見ると、359件の埼玉県(前年同月比8.4%減)と217件の神奈川県他(同4.8%減)が減少したほかは成約が伸びています。東京23区は1536件(同4.0%増)と2ヶ月連続で増えて、多摩は331件(同0.6%増)と8ヶ月ぶりに前年同月を上回りました。横浜・川崎市は587件(同2.3%増)とこちらも2月に続き増えました。千葉県は412件(同1.7%増)でした。
成約価格は単価ベースで全地域が上昇しています。東京23区は35ヶ月、横浜・川崎市と埼玉県が34ヶ月、千葉県が32ヶ月、神奈川県他が28ヶ月と強含みが長期に及んでいます。
戸建て住宅の成約件数は1186件(前年同月比7.8%減)となり、昨年1月から15ヶ月連続で前年同月を下回りました。半面、成約価格は3914万円(同4.6%増)と29ヶ月連続で上がっています。在庫価格も3ヶ月連続で上がりました。在庫件数はマンション同様に増加傾向で、3月は1万6469件(前年同月比23.4%増)大幅に積み上がり、7ヶ月連続で前年同月比を上回りました。前月でも3.0%増加しています。
地域別の成約件数は前年同月比で全エリアが落ち込みました。下落率が大きかったのが横浜・川崎市で20.5%減となり、東京23区(11.0%減)と神奈川県他(12.3%減)も二桁の下落幅でした。多摩(1.8%減)、埼玉県(2.3%減)、千葉県(0.4%減)の3エリアも下げ基調ですが、ほぼ横ばいでした。
地域別の成約価格を見ると、東京23区は6816万円(前年同月比5.0%上昇)となり、横浜・川崎市が4627万円(同11.4%上昇)、埼玉県が2684万円(同11.1%上昇)、神奈川県他が3474万円(同6.9%上昇)、千葉県が2475万円(同6.2%上昇)となりました。多摩が3734万円(同1.0%下落)と7ヶ月ぶりに1年前の同じ月の水準を下回りました。
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徳本 友一郎
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