5月の首都圏流通動向

東日本不動産流通機構（東日本レインズ）は6月10日、5月の首都圏流通動向をまとめました。成約件数は中古マンション、戸建て住宅共に大幅増となり、いずれも5月としては90年5月の同機構発足以降、過去最高となりました。

【中古マンション】
首都圏の中古マンションの成約件数は3297件で、前年比94.9％の大幅増となりました。前年がコロナ禍で大きく減少した反動です。
平米単価は同12.6％の二桁上昇となり、13ヶ月連続、成約価格は同15.7％の二桁上昇となり、12ヶ月連続で前年を上回りました。
成約件数を都県・区域別に見ると、東京都区部は1339件（同89.7％増）、多摩は336件で同90.9％増と共に大幅増で3ヶ月連続で前年を上回りました。神奈川県横浜市・川崎市は581件で同100.3％の大幅増。神奈川県他は244件で同108.5％の大幅増でした。埼玉県は419件（同107.4％増）の大幅増となり、5ヶ月連続で前年を上回りました。千葉県は378件（同88.1％増）と大幅増となり、3ヶ月連続で前年を上回りました。すべての地域が前年比で大幅増となりました。
平均成約価格は3813万円で同15.7％の二桁上昇。1平米当たりの単価は58.59万円で同12.6％の二桁上昇となりました。
成約平米単価を都県・区域別に見ると、東京都区部は88.32万円で同13.4％の二桁上昇となり、13ヶ月連続で前年を上回りました。多摩は、42.10万円で同2.0％上昇し、3ヶ月連続で前年を上回りました。神奈川県横浜市・川崎市は、50.18万円で同9.6％上昇し、12ヶ月連続で前年を上回りました。神奈川県他は34.24万円で同17.2％の二桁上昇となり、6ヶ月連続で前年を上回りました。埼玉県は36.38万円で同16.1％の二桁上昇となり、12ヶ月連続で前年を上回りました。千葉県は31.97万円で同25.9％の大幅上昇となり、10ヶ月連続で前年を上回りました。
5月の成約平米単価はすべての地域で前年を上回りました。

【中古戸建て】
中古戸建ての成約件数は1410件で同83.6％の大幅増となり、11ヶ月連続で前年を上回りました。
都県・区域別では、東京都区部は220件で同141.8％増の大幅増となり、8ヶ月連続で前年を上回りました。多摩は198件で同104.1％増の大幅増となり、5ヶ月連続で前年を上回りました。
神奈川県横浜市・川崎市は198件で同57.1％増の大幅増となり、10ヶ月連続で前年を上回りました。神奈川県他は209件で同プラス117.7％増の大幅増となり、8ヶ月連続で前年を上回りました。埼玉県は297件（同67.8％増）で大幅増となり、10ヶ月連続で前年を上回りました。千葉県は288件（同59.1％増）の大幅増となり、12ヶ月連続で前年を上回りました。
中古マンション同様、すべての各都県・地域が前年比で大幅増となりました。
平均成約価格は3241万円（同21.0％上昇）となり、7ヶ月連続で前年を上回りました。前月比は4.9％下落しました。
都県・区域別では、東京都区部は5849万円（前年比17.9％上昇）で二桁上昇となり、4ヶ月連続で前年を上回りました。多摩は3210万円（同0.1％下落）で、ほぼ横ばいながら、5ヶ月ぶりに前年を下回りました。
神奈川県横浜市・川崎市は3937万円で、同25.3％の大幅上昇となりました。神奈川県他は2879万円と同4.6％上昇し、8ヶ月連続で前年を上回りました。埼玉県は2166万円と同11.4％の二桁上昇となり、6ヶ月連続で前年を上回りました。千葉県は2161万円で同35.2％と大幅上昇となり、3ヶ月連続で前年を上回りました。