首都圏11月不動産流通動向

不動産ニュース
23.03.23

東日本不動産流通機構（レインズ）は12月12日、首都圏の不動産流通市場動向を発表しました。直近11月の中古マンション成約件数は、2797件（前年同月比18.1％減）と二桁の落ち込みとなりました。4ヶ月連続で前年の同じ月の水準を下回っており、23年は11月までで前年同月を上回ったのは7月のみ。
一方で、成約価格は平均4417万円（同13.3％上昇）と二桁上昇となり、30ヶ月連続で前年同月を上回っています。
在庫件数は4万1158件（同16.3％増）と10ヶ月連続で増えています。前月比でも2.1％増加。在庫が積みあがり、需給ひっ迫が解消に向かう中で取引価格の上昇が続いています。
エリア別に成約件数をみると、東京23区は1224件（前年同月比13.3％減）となり、多摩も260件（同30.1％減）と大幅なマイナスでした。横浜・川崎市は471件（同18.1％減）と11ヶ月連続で減少しています。神奈川県も186件（同22.2％減）と大幅に減らしました。
埼玉県は325件（同14.5％減）で、千葉県が331件（同24.8％減）でした。
エリア別の価格動向は、全エリアが上がっており、1平米当たり単価ベースで見ると東京23区、横浜・川崎市、神奈川県他が2桁上昇しています。

中古戸建て住宅もマンションと同様の動きです。
成約件数は1029件（前年同月比16.1％減）となり、成約価格は平均3815万円（同6.6％上昇）でした。価格は25ヶ月連続で上がっています。在庫数は1万4598件（同10.7％増）となり、3ヶ月連続で増えています。前月比でも3.4％増加しました。
エリア別に成約数を見ると、東京23区は199件（前年同月比10.8％減）となり、多摩が137件（同17.0％減）でした。いずれも11ヶ月連続で減少しました。横浜・川崎市は120件（同33.7％減）と大幅なマイナス。神奈川県他も120件（同17.8％減）でした。埼玉県は216件（同11.8％減）、千葉県が237件（同11.2％減）で推移しました。成約価格はすべてのエリアで上昇しています。横浜・川崎市は2桁上がり、4774万円（同15.7％上昇）でした。東京23区は6445万円（同7.0％上昇）となり、多摩が3931万円（同4.7％上昇）でした。埼玉県と千葉県は2000万円台半ばで推移しました。