4月の首都圏流通動向

東日本不動産流通機構（東日本レインズ）は5月14日、4月の首都圏流通動向をまとめました。成約件数は中古マンション、戸建て住宅共に大幅増となり、戸建ては4月としては90年5月の同機構発足以降、過去最高となりました。

【中古マンション】
首都圏の中古マンションの成約件数は3428件で、前年比プラス110.4％の倍増以上となりました。前年がコロナ禍で大きく減少した反動です。
平米単価は同16.1％と二桁上昇し、12ヶ月連続、成約価格は同19.5％の二桁上昇となり、11ヶ月連続で前年を上回りました。
成約件数を都県・区域別に見ると、東京都区部は1416件（同116.4％増）、多摩は341件で同143.6％増と共に大幅増となりました。
神奈川県横浜市・川崎市は615件で同プラス121.2％の大幅増。神奈川県他は228件で同103.6％の大幅増でした。埼玉県は418件（同87.4％増）の大幅増となり、4ヶ月連続で前年を上回りました。千葉県は410件（同101.0％増）と大幅増。すべての地域が前年比で大幅増となりました。
平均成約価格は3826万円で同19.5％の上昇。1平米当たりの単価は59.10万円で同16.1％の上昇となりました。

【中古戸建て】
中古戸建ての成約件数は1347件で同98.1％の大幅増となり、10ヶ月連続で前年を上回りました。
都県・区域別では、東京都区部は226件で同126.5％増の大幅増となり、7ヶ月連続で前年を上回りました。多摩は184件で同87.8％増の大幅増となり、4ヶ月連続で前年を上回りました。
神奈川県横浜市・川崎市は198件で同86.8％増の大幅増となり、9ヶ月連続で前年を上回りました。神奈川県他は157件で同プラス55.4％の大幅増となり、7ヶ月連続で前年を上回りました。埼玉県は302件（同108.3％増）で大幅増となり、9ヶ月連続で前年を上回りました。千葉県は280件（同90.5％増）の大幅増となり、11ヶ月連続で前年を上回りました。
中古マンション同様、すべての各都県・地域が前年比で大幅増となりました。
平均成約価格は3406万円（同24.8％上昇）となり、6ヶ月連続で前年を上回りました。前月比は1.7％下落しました。
都県・区域別では、東京都区部は5857万円（前年比21.6％上昇）となり、3ヶ月連続で前年を上回りました。多摩は3431万円（同17.7％上昇）で、二桁の上昇となり、4ヶ月連続で前年を上回りました。
神奈川県横浜市・川崎市は4043万円で、同プラス10.8％の二桁上昇となりました。神奈川県他は3121万円と同35.3％プラスで大幅上昇となり、7ヶ月連続で前年を上回りました。埼玉県は2433万円と同29.5％の二桁上昇となり、5ヶ月連続で前年を上回りました。千葉県は2172万円で同14.7％と二桁上昇でした。