ミサワホームの坪単価は高い!?選ぶメリットやデメリットを紹介
家を建てたいけど「どの住宅メーカーを選んでいいか分からない…」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。たくさんの住宅メーカーの中から一つを選ぶのは難しく、たくさん悩んでしまいますよね。
一生に一度の大きな買い物になるかもしれないマイホーム購入。人生の大きなイベントを後悔しないためにも「住宅メーカー選び」が重要です。そこで今回は、数ある住宅メーカーの中から「ミサワホーム」について詳しく解説していきます。
この記事では、以下のような内容を把握することが可能です。家づくりをスムーズにするために必ず参考になりますよ。
・ミサワホームの特徴
・ミサワホームの坪単価
・ミサワホームで建てるメリット
・ミサワホームで建てるデメリット
また、メリットやデメリットを把握することで、他社と比較してじっくり検討することができます。ハウスメーカー選びで悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
ミサワホームの特徴
ミサワホームってどんな会社?という人のために、まずはミサワホームの特徴について解説します。
ミサワホームは1967年に創業した住宅メーカーで、創業当時から独自の木質パネル接着工法による工業化住宅を主に供給しています。2020年代からは戸建住宅や集合住宅のほかに新築請負事業、ストック事業、まちづくり事業、海外事業などを展開しており幅広く活動している会社です。
2020年1月からは、トヨタ自動車とパナソニックが住宅事業を統合して設立した「プライムライフテクノロジーズ」の連結子会社になっており、ミサワホームのほかに、トヨタホームやパナソニックホームズなどがあります。
ところで、聞いたことがある人も多いかもしれませんが、ミサワホームの代名詞とも言えるのが「蔵のある家」。大きな収納空間を実現しています。
他のハウスメーカーと比較しても優れているのが収納面と言えるでしょう。家の総面積の20%を超える面積を収納空間にしています。
仕組みは、1階と2階の間にスペースを設けることで収納スペースを確保しています。この仕組みは、発表当時とても話題になりました。
さらにミサワホームの特徴の一つは、「グッドデザイン賞26年連続受賞」です。デザイン面にはとても力を入れている住宅メーカーと言えます。
また、ミサワホームは日本の家を「孫の代」まで使用し続けられるような「品質向上のための努力」を惜しまず取り組んでいます。欧米に比べても住宅コストが高いといわれているのが日本の住宅です。
しかし、住宅の耐用年数を比較してみても一目瞭然。日本の住まいの寿命は大きな問題となっています。
アメリカ…104年
イギリス…141年
日本…30年
ミサワホームは、業界最長レベルの60年超の保証制度を完備。そのため、長い期間住まいの安全を支えてくれるので安心できます。
いくら高品質の住宅を建てても、雨風にさらされ続けたり、年数が経ってしまったりすると劣化していくのは当然のこと。住まいの「資産価値」を低下させないために、劣化部分の早期発見やメンテナンスが重要になります。
ここまでミサワホームの特徴を解説しました。以下のような人にはミサワホームの家がおすすめです。
・木造系の家が好きな人
・蔵を作りたい人
・デザインにこだわりたい人
・性能や保証を重視したい人
ミサワホームの商品別坪単価を紹介
ミサワホームを構成しているのは、6つの「ブランド商品」です。ここでは、それぞれの特徴や坪単価を解説します。
Concept Model(コンセプトモデル)
坪単価は70万円〜80万円。Concept Modelは、技術力やデザイン力をもとに、一歩先の生活を提案するための商品となっています。「環境」「本質」「未来」3つそれぞれに、住む人が大切にするコンセプトに基づいて家を構築しています。
さらに子育て世代が、家の中で家族の存在を身近に感じられるような間取りの商品や、できるだけエネルギーを使わない生活、いわゆる「ノーエネルギーライフ」を目指す、地球環境に優しい家などの商品となっているため、ライフスタイルに合わせて選べる商品と言えます。
CENTURY(センチュリー)
坪単価は70万円〜80万円。CENTURYはミサワホームの中でも「伝統」を尊重するブランドです。住む人の価値観を大切にしており、ミサワホームの中でもワンランク上の商品と言えます。そのため、人気上位の位置づけとなっています。
特徴は、空間だけでなく心のゆとりまで考えた家づくりであること。住む人の価値観を大切にし、ワンランク上の住まい構築を目指しています。
木造2階建てはもちろん、木造平屋タイプの家や大きな収納スペースを備えた「蔵のある家」など、和風ぽさを大切に残しながらも、デザインや利便性にはこだわりをもっています。そのため、様々な人へ「高級感のある家」を届けることが可能です。
INTEGRITY(インテグリティ)
坪単価は65万円〜80万円。INTEGRITYは、いわゆる「デザイナーズ住宅」です。街並みに調和するデザインを心がけており、中庭のあるプランもあります。
ミサワホームのデザイナーズ住宅は、「デザインコードパッケージ」で作っているので、通常のデザイナーズ住宅よりもコストを抑えることが可能です。INTEGRITYでは、デザインのパッケージ化により、コストを削減できます。
コンセプトは「SQUARE in SQUARE」です。あえてプライバシーを守るための「閉じた設計」になっています。デザイナー住宅に住みたい人にはおすすめの商品です。
GENIUS(ジニアス)
坪単価は65万円〜70万円。GENIUSは、コスパが良いのに上質な暮らしを実現できるところが特徴です。暮らしの質や環境配慮などさまざまな点にこだわりがあります。
例えば、家に中庭を作り「奥さまの暮らしを彩る住まい」がコンセプトの「GENIUS いろどりの間」や、二世帯住宅対応の「GENIUS EDUCE」、狭い土地でも家族がのびのびと暮らせるように考えられた「GENIUS まちの空」などがあります。
SMART STYLE(スマートスタイル)
坪単価は60万円~100万円。「SMART & CUSTOMIZE」をコンセプトにしたSMART STYLEは、好きなように家をカスタマイズできる住まいです。特徴は、「断熱」「耐震」「省エネ」などの基本性能はもちろん、デザインもシンプルでカスタマイズしやすい作りです。
エクステリアからインテリアなどをカスタマイズできるため、好きなデザインにしたいと考えている人にぴったりです。例えば、子どもが親の目が届く場所で勉強できるように、リビングにスタディスペースを備えた家や、子どもの成長に合わせて間取り変更可能な家など、こだわりの住まいを構築できます。
MJ Wood(エムジェイウッド)
坪単価は65万円〜80万円。MJ Woodは、木材を使った木造軸組工法を採用。木材のメリットを活かした商品です。ミサワホームが培ってきた先進テクノロジーの技術を合わせることで、木の安らぎと安全性の実現が可能に。
地震にも強い耐震木造住宅なのもうれしいところ。家族のライフスタイルや敷地の立地などに配慮した、生活しやすい住まいを実現できます。
ミサワホームを選ぶメリット
ここでは、ミサワホームで家を建てる数あるメリットの中から4つのメリットを紹介します。
構造が強く、耐震・断熱性に優れている
ミサワホームは、独自の工法により「耐震性」や「断熱性」に優れた構造建築が可能です。そしてミサワホームには以下の2つの工法があります。
木質パネル接着工法 | ・木質パネル同士を、高分子接着剤やスクリュー釘、接合金物によって強固に「面接合」し、床面・壁面・屋根面からなる6面体を形成する工法。 さまざまな外力が構造の一点に集中せず、建物の“面”全体に分散することで地震などに強いのが特徴です。 ミサワホームは、高い耐震性や耐風性・防耐火性などの安全性能をはじめ、高い断熱性・気密性による快適性能や省エネ性能などを、この「木質パネル接着工法」によって実現しています。 |
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MJ Wood工法 | ・木造軸組工法と最先端テクノロジーを融合させた耐震木造住宅です。品質の高い木材を、強度の高いMJメタルジョイントで接合しています。 また、厳格な生産管理のもとで現場作業も高精度でスピーディ。デザインやプランの自由度が高いのも特徴です。 |
保証制度やアフターサービスが良い
ミサワホームでは、「初期保証35年」という業界でもトップクラスの保証期間を備えています。この保証は、建物が存在する限り続くシステムで、保証延長や再保証も用意されているのが特徴です。
建物を長持ちさせるためには、定期的なアフターサービスが重要です。ミサワホームで建築した場合、引き渡し後2年間で2回の「定期巡回サービス」を行います。そして3年目以降は、引き渡し後5年ごとの「定期点検サービス」が行われるので安心です。
専門スタッフが建物の状態をチェックしてくれるので、診断の結果次第でメンテナンスを行い、問題が発生するリスクを抑えることが可能です。
生活の中で、早急に対応すべき問題が発生することもあるでしょう。ミサワホームでは、緊急事態にも即時に対応できるように「365日・24時間受付体制」で緊急事態にも即時対応ができるので安心です。
ZEH住宅など環境を考えた家づくり
ミサワホームは、ZEH住宅に積極的なハウスメーカーです。そのため家づくりを行ううえで、環境のことを考えた家づくりを行っています。
省エネ・創エネ・断熱を組み合わせることで、年間のエネルギー消費量ゼロを目標とし、環境に優しい暮らしを実現できるように努力しています。日本が掲げている目標は、2030年までに「新築住宅の平均でZEHを実現すること」です。
ミサワホームも、この目標を実現させるためにZEH住宅を増やしています。
スムストック加盟である
スムストックとは、大手ハウスメーカー10社が加盟する「住宅流通の活性化」と「適切な市場形成」を促進するシステムのこと。共通の基準を満たすハウスメーカーが加盟し、その基準に沿って「スムストック住宅販売士」が住宅の価値を評価します。
もちろんミサワホームも、スムストックに加盟しているハウスメーカーです。スムストックの住宅は、「メンテナンスやリフォームをいつ実施したか」などの履歴が分かるため、適切な価格で家を売却できます。
スムストックに加盟できるのは数社しかありません。その中の一社ということで信頼や安心感はあるのではないでしょうか。
参照:スムストック https://realestate.misawa.co.jp/sale/sumstock/
ミサワホームを選ぶデメリット
ここでは、ミサワホームで家を建てるデメリットを紹介します。
金額が高め(建築費高騰の影響を受けている)
ミサワホームに限らず、戦争やウッドショックの影響で建築費用や資材が今後さらに高騰する恐れがあります。住宅メーカーにとっても大打撃ですが、これから家を建てようと考えている人にとっても不安が募りますよね。
木材の住宅が多いミサワホームでも、木質パネル接着工法やMJ WOODなど、ウッドショックの影響を受けてしまい、今後の価格に影響が出る恐れがあるでしょう。
設計や間取りの自由度に制限がある
ミサワホームは、間取りや設計を自由に行えないケースが多いです。規格に基づいたパネルを使っているため、アーチ型や丸型の扉、窓などのデザインができません。
地域によってサービスのばらつきがある
販売から施工までを地域ごとの代理店が独自に行う「ディーラー制」を採用しているため、代理店ごとのサービスのバラつきがあります。対応や技術も優れた代理店が多いですが、その反対の代理店も存在しているのが現状です。
「ミサワホームのサービスや商品が気に入ったから建てたい!」と思っても、実際に対応する代理店のサービス対応を保証するわけではないので、見極めが肝心です。
まとめ(ミサワホームで家を建てよう)
ミサワホームの代名詞といえば、「蔵のある家」と言えます。「マイホームは広い収納場所がほしい!」という人にはおすすめです。
さらに、質の良い安心な家を目指しているため「デザイン性」や「耐震性」にも優れた住宅メーカーと言えます。坪単価が高い住宅商品もありますが、それだけ構造やデザインのレベルが高いと認識しておきましょう。ミサワホームの家で、高級感のある空間を楽しんではいかがでしょうか。
柴田 誠
- 所属会社:
- 株式会社プレシーク
- 所属会社のWEBSITE:
- https://www.preseek.co.jp/
- 保有資格:
- 宅地建物取引士、不動産コンサルティング技能登録、ファイナンシャルプランナー、国内旅行取扱主任者、初級システムアドミニストレータ、相続アドバイザー協議会会員
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